子どもは様々な教材(モンテッソーリ教具)の中から自分の興味や発達に則したものを自分で自由に選び活動します。この選択は重要です。子どもの自由な選びは、勝手きままな選びではなく自分の成長のリズムの中で内面的要求にそった選びです。自分の要求に合ったものを選ぶ経験を重ね自分のことを自分で決める作業を充分楽しみやり遂げる。また、人の選びを大切にして迷惑をかけず人の望みを知るという、調和のとれた人格形成を自分の力で成していきます。この体験は、自主自立につながり、幼児期に大切な基礎となっていきます。教師は、その一人ずつの選びと活動を助けます。
個別活動の内容
歩く、あいさつ、衣服の着脱、運ぶ、切る、貼るなど、手首や指先をコントロール(調節)するために、教具を通して子どもたちが生きていくために必要な力(能力)を体得していきます。
人間の五感=視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚など、感覚を鋭敏にする教具を通して、色々な事象の認識をしていきます。そして、秩序感、注意力、集中力、根気力を養います。
子どもが、日頃の生活の中で、漠然と親しんでいる数量に対して、自分の手をつかって感覚の刺激を受けながら、繰り返し触れることにより、数に親しみ、確かめながら、論理的に認識できるようになります。